『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』~わかりやすいマーケテイングの本、

『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』

永井孝高/SB新書/2016年10月15日

 

~感想~

様々なものがどのように売れていたのかが説明されていた。その中で、分かりやすく専門用語を解説していたので、初心者の私にとってはわかりやすかった。さらに文字が大きく、ぺージ数の割に素早く読むことができた。

 

~この本から学んだこと~

コモディティ化する=人々が欲しがっていた価値がいつの間に当たり前になり、その価値が失われること

・客がお金を出す理由を新しく創出することで、新しい商品を生みだすことができる

・売る側は自分達が提供できる範囲で、顧客が欲しいものを提供しなければならない

・バリューポジション=欲しいと思いかつ、それに代わるものがないもの

・バリューポジションを作るには徹底して顧客の立場に立って考えることが必要

・認知的不協和の解消=高い買い物をした後ほど不安を抱える心理

・高い商品ほど、売った後のフォローが大切

・顧客ロイヤルティ=お客さんの思い入れ度。潜在客(買う可能性がある客)→見込み客(潜在客の内接触してきた客)→新規顧客(買った人)→リピーター→贔屓客→ブランド信者。という過程がある

・顧客生涯価値=1人の客が生涯にわたりもたらす価値

・顧客ロイヤルティを高めるには「期待もしていなかったサプライズを受ける」

・客を裏切る行為はブランド価値を一気に崩壊させる

・補完的生産者=他者商品が買われると、自分もより高い価値を得る相手

・商品開発の真の目的は、商品を使う客を作り出すこと

・成功する商品開発は商品中心に考え、客の言いなりにならずに客が思いつかないニーズを捉える

ジョブズは商品に徹底的にこだわっているように見えるが、実際は自分自身が一番の客と考え客重視に考えていた

・プロダクトアウト=手段に過ぎない商品開発が目的にすりかわること

・プロダクトアウトにならないためには「客が誰で」「客にとって何がいいのか」かを考えないとダメ

・利益=売上-コスト

・コストは事実、価格は戦略

・価格を決める2つの方法

①コスト基準型=コストを見積り、利益を上乗せする

②価値基準型=最初に価格を決める

・機会損失=売る機会を失っていること

・回転数=一日で店の客が何回入れ替わったのか

・安くすることでブランド価値を失うこともある

・ノウハウを提供して、売上の数%を徴収する方法もある

・チャネル=商品を買う窓口

・チャネルコンフリクト=同じチャネル同士で無用な争いをすること

・セブンは狭い地域で集中展開することで成功する

ドミナント方式はセブンの重要なチャネル戦略

・イオンは広域で戦うことで成功する

・弱者の戦略=局地戦に持ち込む、得意技で戦う、接近戦

・顧客データを集めることがセブンの生命線

・セブンが他の業界と提携できるのは膨大な販売データを持っているから

・クーポンを配布しすぎると企業の体力は落ちる

・規模の経済=多く売れると固定費は減る

・割引きは戦略と組み合わせてより活きる

・「かもれない」が続くことが当たる要因

・プロモーションで新規顧客をリピーターや贔屓客にするのが大事

マーケティングミックス=商品戦略、価格戦略、チャネル戦略、プロモーション戦略

・イノベーター理論=顧客には、イノベーター(2.5%、新しいもの好き)、アーリーアドプター(13.5%、よさそうと判断したら取り入れる)、アーリーマジョリティ(34%、他の人が良いと言ったら取り入れる)、レイトマジョリティ(34%、多くの人が取り入れると取り入れる)、ラガード(16%、最後まで取り入れない)の5種類いる

キャズム理論=ライバルがいない市場を選ぶ→ターゲットを選ぶ→ターゲットを攻略する→ターゲットを広げる

ブックオフは何でも引き取ったから成功した

・儲かるかどうかは様々な市場との関係で決まる