『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』~捉え方によって、日本の良さも悪さもわかる、

『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』

熊谷徹/SB新書/2017年10月15日

 

~感想~

 ドイツと日本の労働の仕方を比較していて、双方の特徴を知れる本である。しかし、それぞれの特徴は相手によって良さである時と、悪さである時でもあると思う。大事なのは、双方を知り、状況や相手によって上手く使い分けることではないのかと思った。だからこそ、自分とは違う視点の本を見ることは自己成長する上でも重要だと勝手に結論づけた。

 

~この本から学んだこと~

・ドイツは10時間以上の労働を禁止している。6か月の平均労働時間も1日8時間以下

・ドイツはBREXITの影響があっても、GDPは前年度を上回る成長率を誇っている

・ドイツは法律によって10時間以上の労働は認められていないが、自営業やフリーランスには適用されない

・ドイツ人は書類に明記されていないことはやらない

・ドイツでも日本語の「カロウシ」が有名になっている

・日本はG7の中で一番自殺率が高い

・ドイツ人は毎年約150日間休んでいる。これは1年の41%である

・ドイツの休日は42日で世界一位。日本は26日。

・ドイツにはサバティカルという、短くて1か月、長くて1年の休日がある

・ドイツは病気やケガが有給休暇に入らない

・ドイツは教育制度では、10歳までで高等教育を受けるかどうかが決まる

・ドイツは仕事に会社がつく。日本は仕事が担当につく

・ドイツは仕事が会社につくから、仕事を社内で共有していて、他の人がやろうと思えばできる

・過剰な社内メールは労働生産性が落ちる

・ドイツはサービスを無料にしないことで労働生産性を上げている

・ドイツは得意先でも希望にそえないと思ったら断る

・日本は労働組合のできることが少ないから、期待値が低い

・日本の悪いことはサービス水準を高めるために細部にこだわりすぎて本来の目的を失うことがある

・ドイツ人は先を見据えて仕事をする